平成28年度物流セミナー ~「裏舞台から見た政治経済」というテーマで須田慎一郎氏が講演~
11月22日(火)、荷主企業を含む351名が出席して、びわ湖大津プリンスホテルで物流セミナーが開催されました。講演に先立ち田中亨会長から、10月に開催した『滋賀県交通安全フェア』や人材確保のために行っている物流出前講座など、協会の取り組みについて紹介と報告が行われました。
また来賓を代表して、岡田研二近畿運輸局滋賀運輸支局長からご挨拶をいただいた後、経済ジャーナリストの須田慎一郎氏が『裏舞台から見た政治経済~日本再生のために何が必要か~』というテーマで講演を行いました。
須田氏は冒頭、今年一番の想定外としてアメリカ大統領選挙に触れ、トランプ氏の勝利の背景にはアメリカ国内の経済問題があり、「政治と経済は完全に表裏一体なので、政治がどういう方向に進んでいくかを見極めるためには、経済の動きを注視しなくてはならない」と指摘しました。
1月解散2月総選挙については、「最大の景気対策は年明けの通常国会で新年度予算をスムーズに成立させることなので、現在の経済状況で解散は90%あり得ない」と述べました。
また、「景気は回復するのか?」という問いに対して、「バブル経済の崩壊を境に日本経済は体質、仕組みが大転換した。少なくともみなさんの生きている間には、人並みのことさえやっていれば収入が増えた戦後の景気拡大期のような状況にはならない」と明言しました。
そして、「安倍総理が掲げる一億総活躍社会は、働ける人には働いてもらって世帯単位の収入・消費を増やしていくというもので、女性や高齢者が働くようになると社会のありようも変わる。”一億総活躍関連マーケット”を新たなビジネスチャンスとして、発想を転換してこれから成長する新たな市場を見極め、ビジネスにつなげていける者が勝ち残って景気回復を実感できる」と述べ、発想転換の大切さを訴えました。