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「歴史に学ぶリーダーの条件」をテーマに物流セミナーを開催

11月11日(水)、荷主企業様を含む335名の出席者を得て、平成27年度の物流セミナーが彦根ビューホテルにて開催され、歴史小説の第一人者・童門冬二氏が、「歴史に学ぶリーダーの条件」というテーマで講演を行いました。
講演に先立ち、田中亨会長から協会の取り組みと業界の現状について報告があり、ドライバーの労働環境の改善について荷主企業様の理解と強力を訴え、また、来賓の井尻憲司滋賀運輸支局長からも人材確保事業についてご紹介いただきました。

 

童門氏は、まず「今の時代にリーダーシップを発揮しにくくなったのは、ITの普及で価値観が多様化したため、組織としてまとめていくのが難しくなっているからであると指摘しました。
そして、さまざまな史実の中の事例に触れながら、秀吉が貧しかった時代を忘れないように自分を戒めたという”原点論=初心論”や、つねに民のニーズに目を向けて衣食住の充足を図り、文化政策を付加しようとした信長の経営的視点などを紹介しました。

 

今の時代のリーダーに必要なこととして、1情報力、2先見力、3判断力、4決断力、5行動力、6体力であるとし、そこにさらに、価値感の多元化を超えて、部下に「この人のため”なら”」と言わせるもの、その人”らしさ”を、一人ひとりのリーダーが持たなくてはいけないと提言しました。

 

最後に、近江商人の「三方よし」の教えこそ日本の商道徳の基盤となるもので、その精神にはヒューマニズムがあり、これは国際的な道徳にも通じるものであると述べて講演を締めくくりました。