トラック運転手の多くは、物流会社や運送会社に勤務しています。
学歴はあまり重視されない職業であり、なるために
特別な勉強をしていなければならないということもありません。
何よりも熱意や体力が求められる傾向にあります。
ただし、運転するトラックの種類によって必要な免許が異なり、
とくに高度な技術が必要な大型トラックの運転手は経験者が優先的に
採用されるようです。
最近は、未経験でも入社後に必要な免許が取得できる会社は増えています。
どんな仕事をしているの?
トラックの運転手と言っても、大きく分けて実は「地場ドライバー」と呼ばれるものと「長距離ドライバー」と呼ばれる二つの種類が存在します。これらは、仕事内容や移動距離によって分類される事になるんですが、以下にわかりやすくそれぞれの特徴をまとめてみたので、確認してみましょう。
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- 地場ドライバー
- 地場ドライバーとは、運送業において一般的に多いドライバーで、自らが拠点としている場所(車庫や会社)から50km~200km圏内において、配達をするドライバーの事を言います。
この中でもさらに、毎日同じ配達先を回る定期便(コース便)と呼ばれるものであったり、荷主が同じで毎日違う配達先へ行く専属便、様々な荷主の荷物を運ぶフリー便と呼ばれる業種に分けられます。
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- 長距離ドライバー
- 長距離ドライバーとは、その名の通り長距離の配達を行なう運転手の事で、中距離も含め主に片道300kmを超える距離で配達するドライバーの事を言います。
この中でもさらに、1台いくらという契約を結び、荷物の量や距離を考慮した上で運賃契約をするチャーター便と呼ばれるものや、地場ドライバーの説明でも話した定期便と呼ばれる業種に分けられます。
運転手をタイプ別に分けた時この様な特徴になりますが、荷主によって配達するものも違いますし、一日の仕事量も様々です。
トラックドライバーになるには
トラックドライバーになるには運転免許が必要です。普通免許証は、乗用車だけではなく、車両総重量が5tまでのトラックを運転する事が出来ます。
普通免許だけでトラックドライバーになるのは難しいでしょう。そこで、「中型免許」「大型免許」の取得が必要になります。中型免許は普通免許を取った後の2年以上の運転経験がある人が取得できる免許であり、車両総重量が7.5t以上11t未満のトラックを運転する事ができます。大型免許は21歳以上の普通免許取得3年以上経った人が取れる免許で、車両総重量が11t以上のトラックを運転できます。
2017年から18歳からでも新しく
「準中型免許」の取得が可能となりました。
準中型免許は18歳以上で車両総重量が3.5t以上7.5t未満のトラックを運転する事ができます。
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この他にも、荷物の積み下ろしに必要な「フォークリフト免許」があると仕事の幅が広がります。トラックドライバーになるには様々な車種の免許を取得しておいた方が良いでしょう。
トラックドライバーに向いている人とは
業務内容にもよりますが、トラックドライバーは1日の大半を運転して過ごします。
特に「運転することが好き」な人に向いている仕事です。
しかも比較的給料の高い大型トラックを運転する場合は、最初は先輩が運転するトラックの助手席に座り、運転技術や仕事内容を学ぶ「横乗り」という期間があります。その間の給料は安く、早く横乗り期間を脱して自ら運転できるドライバーにならなければいけません。運転技術に自信があり、運転に対して向上心のある方が向いています。
長距離ドライバーになると拘束時間が長いため、1週間程度家に帰れないといった事もあります。
これらを覚悟した上で、運転や日本全国をまわることが楽しめる方には向いている仕事と言えるでしょう。